<グロース株とは>
「グロース」には、「成長」という意味があり、今後成長が見込まれる銘柄をグロース株と呼びます。グロース株は、その会社の将来に投資をします。将来的な成長を期待して株価が上がっていきますので、その期待通りに成長していない場合には株価が大きく下落することが往々にして起こります。つまり、ハイリスクハイリターンな投資対象であるということができます。
今では世界を代表する企業である「アマゾン」や「アップル」も以前はグロース株として大幅な株価上昇があり、当時から保有していた人はその値上がりの恩恵を大いに受けたことでしょう。一方でこれらの第二の銘柄として期待をされながらその期待に応えられない銘柄も数多く存在します。このようなリスクを背負えるのであるならば、将来的に世界を牽引する銘柄は間違いなくこのグロース株の中にあることから、そういった銘柄をグロース銘柄の中から探し出すのは一つの楽しみ方と言えるかもしれません。
<バリュー株とは>
グロース株に対して、「バリュー」には「価値」という意味があります。その企業の利益等生み出している価値が現在の株価に対して「割安」と判断されている銘柄をバリュー株と呼びます。
割安かどうかを判断する際によく使われる指標を2つ紹介します。
1つ目は「PER」です。PERはPrice Earnings Ratioの略で日本語には株価収益率と訳されます。このPERは、企業が出している「利益」に対して株価が割安かどうかを判断する指標です。一般的にこの数値は15倍が平均とされており、ここからどれほどかい離しているかで割安感を判断していきます。
(PERを求める方法)
PERは「株価」を「1株当たりの純利益」で割ることで求めることができます。
例えば、株価が1000円、一株当たりの純利益が100円の場合はPERが10倍となります。
割安感を求める2つ目の指標は「PBR」です。PBRはPrice Book-value Ratioの略で日本語には株価純資産倍率と訳されます。このPBRは企業の「純資産」に対して株価が割安かどうかを判断する指標です。割安かどうかを判断する時に一般的には1倍を基準にこれを下回る場合は割安と判断をすることができます。
(PBRを求める方法)
PBRは「株価」を「1株当たりの純資産」で割ることで求めることができます。
例えば、株価が2000円、1株当たりの純資産が1000円の場合はPBRが2倍となります。
バリュー株はグロース株と比較すると大幅な値上がりは期待できませんが、その分大幅に値下がりが起こることも少なく、ローリスクローリターンな投資対象ということができます。
グロース株とバリュー株のどちらが良いかは投資家本人のリスク許容度によって変わってきます。また、例えばグロース株が良いと思ったとしてもその銘柄を探すのに最初は苦労するかもしれません。その時は投資信託を選ぶのも一つの手かもしれません。投資信託はグロース株やバリュー株という括りで販売している商品もたくさんありますので、そういった選択肢も一つかと思います。
過去のおすすめ記事
コメント