源泉徴収とは? 給料から引かれているもの

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源泉徴収という言葉を社会人になると良く耳にすることだと思います。「徴収」という言葉にある通り、給料から何かを徴収されているのは分かることでしょう。しかし、給料から何が引かれているのか、どのくらい引かれているのか把握している人は少ないと思います。そこで、今日は源泉徴収とは何か、給料から何が徴収されているのかを見ていきます。

<給料から引かれているもの>

給料から引かれるものは大きく2種類あります。

税金

(1)所得税

給与所得に対しては所得税と言われる税金がかかります。毎年1月から12月までの課税所得に税率5%から45%により求められる所得税額を支払うことになります。

税金を支払う義務を負うのは個人ですが、勤務先から支払われる給料に関しては、毎月支払われる給料から支払うべき税金額を天引きすることでわざわざ支払いを行うことなく、税金の支払いが済んだことになります。つまり、勤務先が支払いを代行してくれている(実際の負担は個人)といったようなイメージです。しかし、天引きされた金額と実際の納税額との間にはズレルことがあります。そのために行われるのが「年末調整」です。

(2)住民税

上述の所得税と基本的な仕組みは同じです。

前年度の課税所得を基に5月に住民税額が決定されます。よって社会人2年目6月より給料からの天引きが開始されます。

この2つの支払いを代行してくれることを「源泉徴収」と言います。「税金支払いが発生する際に(源泉)、支払うべき税金を徴収して、代わりに支払っておきますよ」という意味になります。

社会保険料

(1)健康保険

医療費の負担を軽減させるための制度。その年の4月から6月の給料を基に計算される「標準報酬月額」によって保険料が決定され、給料より天引きされます。

(2)厚生年金

高齢の生活を補償するための制度。標準報酬月額に対して保険料が決定され、給料より天引きされます。

(3)雇用保険

失業した際に給付金などが受けられる制度。初めての給料である初任給を受けった際から天引きが開始されます。

(4)介護保険

介護が必要となった際の保険制度、40歳になってから給料より天引きされるようになります。

まとめ

このように普段気にしていない人からすると、こんなにも引かれていたのかと思うほど様々な天引きが行われています。そのため、額面の給料と実際に手元に残る手取り額に相違が生じています。実際に自分の給料から何がどのくらい引かれているかを確認するには「給与明細」必要となる。給与明細の控除項目欄をご覧いただくと、先述の控除項目とその金額を確認することができます。「総支給額」と「控除額」との差額の「差引支給額」が実際に個人の銀行口座に振り込まれる額であり、いわゆる「手取り額」となります。

これを機にぜひ、ご自身の給与明細を確認していただきたいと思います。かなりの金額引かれていることを実感していると同時に、「お金について学ばねば」という想いが強くなるかもしれません。

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